2008年03月13日

ささえなきヒーロー

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モノクロだし(^^;)

小学校の頃から、兄と逆立ちを何分静止できるか競い合ったこともあって、中学で体操部に入部する頃には5分以上は止まれるようになっていた。
片手倒立はC難度の技、よく練習したものだが、写真のはまっすぐ過ぎてバランスが悪い、一瞬を撮ってもらったものだと思う。

部活時代はケガが尽きなかった。ひょんなことから向こう脛(弁慶の泣き所)の骨をコンクリートで打撲したことがあって(痛そー)、その後その箇所の軟骨がラグビーボール状に膨れ上がり、骨を削る手術を2回受けた。その他、左足首の捻挫、左肩脱臼、右手薬指の骨折 etc。

二度目の手術の一週間後には競技に出て、鉄棒で優勝したこともあった。6種目こなさなければならない体操で、思い切り足を踏み込む必要のある床運動と跳馬は苦手になっていった。床も一度優勝したことがあるが、懸垂系や支持系(吊り輪、鉄棒、あん馬、平行棒)ではそれぞれ優勝か二位が多かった。ぜんぶ市内大会ですよ笑、県大会ではさっぱりでした。

あの頃、絶対不可能だけどこんな技ができたらすごいだろうなと、ボールペン等をくるくる回したり放り投げたりして、寝る前に妄想にふけるのが習慣だった。

でも今の体操競技では、妄想で楽しむものと思っていたそれらの技を実際にこなす選手が増えている。トカチェフ、イエガー、ゲイロード、等々。人間は進化するということを実感する。

部活の経験をふんだんに活かせたヒーローものの仕事だったが、
激しくは動きにくいウルトラマンシリーズは憂鬱だったなぁ。あれはゴムでできていて通気性がまったくない。視野もあの通り、大きい目の下に小さく、外を覗くような穴がついているだけ。

ゴジラにも入ったことあるよ笑、ありゃ閉所恐怖症になるな、それでショーの最中に倒れたヤツもいた。チャックが自分の手の届かない位置にある。何かあったとき、大声で叫んでも外には声が聞こえない。これらが不安感を一段とそそる。

炎天下でのウルトラマンショーは地獄だった。通気性のないスーツを着て立ち回りをやる。トンボも切る。終わって控え室に戻ってブーツを脱ぐと汗が滝のようにドバー! もうフラフラ。

前日にかなり酒を飲み、寝不足のまま遊園地のステージに立ったことがある。やっぱりそんなのよくないね。運悪く、ウルトラマンシリーズの中でも頭が尖がってるウルトラマンエース。

体に力が入らない、強いヒーローのはずなのに。まだ三分も経ってないじゃないか。立ち回りの決め事で、ここでトンボを切るという場面。なんとか後ろに回ったが、バク転は両手でしっかり支えなければならない。その支える力が出ず、腕が曲がってしまった。当然、エースなので頭の先をステージの床に思い切りゴーン!!!
星が降るのが見えた。エースはその場に倒れた。
子供達も「あ゛ーーーー!!!」

なんとか立ち上がって、ほとんどごまかしに近い立ち回りを終えたが、これはスーパーマンの次に恥ずかしかったよ(笑

自業自得だね。




at 20:43|Permalink日記