2007年11月15日

ありがとうロッキー

四半世紀に渡って世界中の多くの人を感動させたロッキーシリーズが幕を閉じた。ロッキー1から観ていた者は「ロッキー・ザ・ファイナル」を観るのは、もはや義務と言える。残念ながら劇場に足を運べなかったのでDVDで観た。
1、2、3、4、5、それぞれ何回も観たが、1は20回は観ただろうか(「燃えよドラゴン」は30回だが笑)、人生の中でベストムービーを選ばなければならないとしたら、ロッキー1だろう、お金をかけずにあそこまで面白い映画が創れるとは。
冬の街角でドラム缶に火をくべながら、なんともシブくアカペラでコーラスの練習をし、それを作曲したのはスタローンの実の弟だそうな。アポロとの試合が終わった時、ゴングを鳴らしたのはスタローンの父親だそうだ。とにかく俳優を雇う金もあまり無かったとか。
それがファイナルでは、リングサイドになんとマイクタイソンまで来ていた。まさに、失態をさらしながらも栄光や挫折を味わう一ボクサーをリアルに描いてきたスタローンに、各界著名人もすっかりリスペクトをはらっていると言えるだろう。

スタローンは60歳、「ファイナル・・」のあと、これまたハードなランボーシリーズの撮影に入ったという。遡れば、50歳近くで極めて危険な「クリフハンガー」の撮影も驚きだった、CGは使わず、山岳の崖っぷちに何度もぶら下がるシーンに鳥肌が立ったものだ。ちなみにシュワルツネガーも60代で、ターミネーター4を撮るとか・・。

こう考えてみると、日本人は年齢へのとらえ方が違うのか、あなたは何歳? 何歳なんだからと枠にはめるのが好きで、言われた当人もそれなりに収まろうとするのを美徳とする体質があるようだ。スタローンヤシュワちゃんに該当するような俳優は日本にいるのかな、明らかに規格外に感じる。まるで自分の歳など気にも留めていない、ひよっとして忘れているのではないかとさえ思ってしまう。同じく60代でいまだステージせましと動き回るミックジャガーやスティーヴンタイラー、70代で実際のF1レースに出走して部門優勝し、観客にVサインを示したポールニューマンも然り。周りも年齢を話題にせず、本人もまさしく数字に沿って生きていないがゆえ成せる業なのだろう。

ロッキー・ザ・ファイナル、判定勝ちのラストシーンも別撮りしていたようだが、ここは僅差の判定負けがリアルというものだ、控え室に戻る途中で振り向いてしばしの間、両手を挙げて観客の歓呼に答えるロッキー、1から思い入れのある者はここで涙を禁じえない。エイドリアンとの出会い、アポロとの友情、ミッキーとの死別、さまざまな思い出が胸に去来する。自分はあの頃何をしていただろうかと、人生がオーバーラップするにも十分なシーンの時間だ。じわじわと流れ続ける感動の涙というのは久しぶりだった。
長い間ありがとう、ロッキー。











at 04:10│日記